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冥府の戦友と語る
初めてお越しの方へ
御訪問戴きありがとうございます。
茲に、新発田歩兵第十六連隊の軌跡と多くの戦友を紹介出来る場を得たことに感謝いたします。
冥府へ逝きし戦友はもとより、当時は敵として対峙した米・英・蘭・中・ソ各国の御英霊に対しこの場から心よりご冥福を祈るものであります。
ここに遺された記録は、冥府と娑婆を繋いだ手記と戦傷病死者名簿であります。
すべて事実であり、小説や創作ではありません。
私と逝き戦友の生と死の極限の中で繰り広げられた現実を知って戴きたいと思います。
私の体験を、後世の人々へ伝え遺す手段として、このようにインターネットの世界へ記録を残す機会を得て感無量です。
このホームページの完成により、冥府で私を待つ戦友(とも)に「現世においてこのようなことをしてきた」と報告ができると喜んでいます。
何のために生き永らえたのかとお叱りを受けずに済みそうです。
私は奇しくも余命を保ち九十五歳の老齢を永らえました。
先に逝きし戦友(とも)と語る日を待ち遠しく想います。
私も間もなく皆様の冥土の陣地に参ります。
ここを訪れて戴きました皆様。
国を想い、家族を想い、遠い戦野で散っていた若者が数多く居たことを忘れずいて戴ければ幸いです。
平成二十三年五月三日
旧新発田歩兵第十六連隊 連隊本部 人事係 准尉
長谷川 榮作 九十五歳
